もみじの記録

ある日、腹痛が。そこから治るまでの記録の予定。

術後と入院3日目

術後目覚めるとまずは鎖骨の痛みに襲われた。
なぜに鎖骨?
と思いつつもなんとか痛くない体勢を探し落ち着く。
次に痛いのは、尿道に刺さったチューブ。
これが体勢によっては膀胱まで鈍く鋭い痛みが走る。
これもなんとか痛くない体勢を探し落ち着く。

そうこうして気付くと眠っていたのだが、とても元気よく名を呼ばれて目を冷ます。
体温、血圧、酸素量を測るそうだが、これまた2時間か3時間おきに来るので、途中から眠れなくなってしまった。

長い、長い夜であった。

体の向きを変えると、お腹の中で何かが動く。
背中に刺さっている硬膜外麻酔のおかげで痛みはないが妙な感じだ。
そんな違和感と戦いつつ、朝を迎える。



入院3日目

抗生剤などを投与されつつ、ケアルームから病室へ戻る準備をする。

最初に先生が来てお腹の傷の処置と、硬膜外麻酔の管を抜いてくれた。
それから、看護師さんに体を拭いてもらい、手術着からパジャマに着替える。

それが終わると、はい、立って~なんて言われ歩いて病室へ。
ふらふらふわふわするけど歩けるもんだ。

病室へ戻るとホッとした気分になった。
とはいえ、ベッドに横になるのに難儀してるくらいだから、まだまだ安らぎは無さそうだ。
無事に歩けそうだってことで、尿管に刺さってる管を抜いてもらう。
またひとつ身軽になったぞと喜ぶも、尿意が来ると尿道に激痛が走る。

鎖骨、下腹部、尿道の痛み。
気持ち悪いのが無いのが救いだけど、早く治れ治れ私の身体。

昼と夜、食事代わりのお茶が出た。
ジュース飲みたいって言ったら、水かお茶にしてねと優しく言われる。
今夜よく眠れれば、すぐにごはんがやってくる。

がまんがまん。
ぐっすり眠れるよう祈ろう。

入院2日目

入院2日目、手術当日、

朝からごはんも飲み物も無し。
早朝の回診で先生に腕に名前を書いてもらう。
まずこの日は浣腸から始まった。
暖かい透明の液体を入れてもらい、5分待ってからトイレで出す。
全部出す。

その後は術前の点滴が始まり、ぶっとい針を刺される。
痛いけどこんなもんか?
刺さってるとこ痛いけど、こんなもんなのか?
液は滞りなく体内に流れてるから平気なようだが、痛い。

その後、オペ室の看護師さんから手術の概要の説明。
ほんと看護師さんは美人さんが多いなーとほれぼれする。

13時から手術開始なので、それまでに手術着に着替える。
いよいよ手術。
キンチョーしてるようなしてないような。
オペ室の看護師さんがお迎えに来て、手術室へ向かう。
付き添いの家族と別れいざオペ室へ。
中に入ると無機質な素材でギラギラして見える。

細いベッドに横になると、すごい勢いで看護師さん達が準備を始める。
血圧計、心電図計、追加の点滴。
早い早い。
そんなに急いでどーしたのって思ったら、ピタッと動きが止まり。
沈黙が流れる。
横になった私の頭の方を見て皆さん微動だにしない。
なんじゃ?と思って見てみると、麻酔科の先生が何やらやっていた。
看護師さんに、今麻酔入ってますよーって言われ、あれ?マスクで来るって説明だったのにーと思いつつ、あれ、もう入ってるんですか?と聞いてみたら
そこで視界がふわーっと流れ始める。
あ、ホントだふわっと…と言ったところで意識が飛んだ。

次に目覚めたときは、術後のケアルームにいた。
うっ
痛いっ
気持ち悪いっ

入院1日目

さて、入院をした。

入院前に医師から今回の手術の説明を受ける。
私がと言うより、家族が話を聞く機会だ。
先生の説明に疑問や問題がなければ、承諾書にサインをして入院となる流れ。
先生から何度も聞いた私が家族へ何度も話した内容が、今度は先生から家族へ直接説明される。
この流れがとても大事なのだろうね。
理解、確認、覚悟。

そうして無事入院の運びとなった。

病室ではまず、書類の確認、入院中に行われる事の説明と施設設備の使い方の説明がなされた。
お昼ご飯のあと、下腹部の剃毛とおへその掃除に呼ばれたが、毛がない、おへそも汚れがないって事でなにもせず終了。
あとは好きな時間にシャワーを浴びて、寝るだけだそうだ。

予想はしてたけどやっぱり晩ごはんはない。
昼ごはん後は飲み物のみ口にして良くて、21時からは飲み物もダメ。
夜中に喉が乾いたらうがいでごまかすべし。

もうすでにシャワー以外やるべきことはない。
ベットでボーッとしてると眠くなってしまうが、夜眠れなくなるから寝ないぞっと強い意思を持ってブログに臨んでいる。

夜は長いのかな。
初めての入院、ちょっとワクワクしている。

術前検査

検査前に診察室に行くと、前回の検査結果をどこぞの医療機関の専門医に見てもらったという。

これは、チョコレート嚢腫です。
悪性腫瘍の可能性は極めて低いです。
と書いてあった。
これで安心して手術に望めますね、と先生。

手術は腹腔鏡。
卵巣内に出来た嚢胞を取り出して、癒着してるところを剥がして行くそうな。
病巣のある卵巣ごと取るのかなーと思ったら、ちゃんと機能してるから残すとのこと。
今後妊娠する予定も希望もない私の都合など関係なく、30代には温存を勧めてるそうだ。
取っちゃっていいのになーと思う反面、私の持ってる機能を大切にしてくれてるのだと嬉しくも思った。
人生何があるか分からないものね。
大事にしとこ。

で、いよいよ手術に向けて動き出す。
まずは、ってか、またも血液検査。
5~6本分血液をとり、耳たぶに針をザクッと刺して血を足らす検査。
出ないなぁって言って、適当に終わった感があったけどいいのか?
その後、レントゲンで胸部と腹部を撮影。
心電図は平常時と運動後を測り、肺活量は長ーく吐くのと一気に吐くのをやった。

若いから運動もスムーズだわーとか、優等生だねーと肺活量の数値を誉められた。
若くて健康な証拠っ!
卵巣以外はねっ!
そう思うと、生きていくのには必要のない臓器なんだね、卵巣って。
命には関係のない、可能性の塊や。
そんなことを考えつつ元気に検査を終わらせた。

すでに手術日は1週間後に迫っていた。
仕事やら子供の運動会やら用事が立て込んでいるが何とかなるだろう。
ただただ、この痛みとしんどいのがなくなれば、楽になれる。

早くコイコイ手術の日。

MRI

予約した時間に病院へ。
MRIを受ける。
息を吐くとピピピピピーッと撮影されるのが面白くて、ちょっとタイミングを変えてみたりして「おお、ちゃんとついて来るッ」と楽しんでみたり。

終わってから技師さんに、撮影は手動ですか?と聞いたら、呼吸タイミングを読んで自動で撮影されますとのこと。
だよねー、そうだよねー。

MRIが終わるとすぐに診察室に呼ばれ、結果発表。
鮮明な画像の中にいました、卵巣嚢腫ちゃん。
嚢腫の中身は水でも脂肪でもない、血液、しかも古いのと新しいのがまざってるので、これはチョコレート嚢腫ですとの診断。

それに合わせて、腫瘍マーカーの数値も
CA250が541
CA90-9が220
とダダ下がり。

前回採血時は生理真っ只中だったから、数値が上がったそうだ。
嚢腫があれば今回の数値くらいにはなるって事で、ガンの可能性は低くなった。

これなら腹腔鏡で手術出来るってことで、サクッと取ってもらうことにした。
手術希望日が決まったら術前検査ねー
はい、再来週でお願いしますーと、サクサク進める。

痛いの痛いの飛んでいけー
もう正にそんな心境。

大きな病院

大きな病院へ行くとまず、紹介状に同封されていたエコーの画像を見た先生が
「これは僕も嚢腫だと思う」 と言った上で、詳しく検査をしてみようとのこと。

内診とエコーをしてもらったところ、卵巣の大きさに変わりはないようだ。
変わらず6cm。
マーカーの数値に変化がないか見るために、再度血液を検査に出す。
MRIの予約を入れて、この日は終了。

私のお腹の中のものがなんなのか、調べるには色んな手段があるのねー。
また、病巣をどうにかするために調べなきゃいけないこともたくさんあるのねー。
と、感心しながら帰って来た。

痛い、しんどい、まだ我慢ガマン。

キタキタ来た

胃が痛い。
猛烈に。
さっき食べたバナナのせいか、いい年してキャミでいたからか。
胃が痛いよぉぉーっ。

あ、


もしかして… と思ったら。

やっぱりでした、生理開始です。
これが私の生理痛になってしまったのね。
夜間救急に行った前回よりも痛みは少ないのだけど、普通にしてられる痛さではない。
このまま布団に入って寝ようにも腹を押さえて足をモジモジ寝返りゴロゴロ、ウググググッて声まで出ちゃう勢い。

すぐに鎮痛剤を飲んだので今は余裕だけども、日々の痛みとしんどさは早くどうにかしたいなー。